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ドコモのこれからの進む方向

久しぶりにドコモの決算説明会のオンデマンド配信を見ました。
以前は非常につまらない内容だったので余り見てなかったのですが、今回は一転して非常に濃い内容で
参考になることが多く有りました。まあ久しぶりだったからということも有りますが。
結構山田社長のキャラ的にも得をしている部分はあると思います。
なんかお笑い的というか、面白いキャラですよね。


その中で大きなニュースはドコモは現在大きく設備投資を削っているということ。
いくらスマホが売れているからと言っても全体的には地合いの良くない時期に9000億近くもの利益を
捻出しようというのですからただ事ではすみません。ドコモが自信を持って宣伝できるはずの
設備投資を7000億円を切る規模で横横で推移させていくというものです。

それと社長直々でご達しが出ているものとして、「基地局整備の増設はLTEを基本としてくれと
ネットワーク部門にお願いしている」とのこと。場所によりけりだけどLTEのほうが投資効率が
いいということが理由のようです。山田社長は質疑応答の最後のほうでこれを念押しして言っていました。

投資効率がLTEの方がかなり安いとのことですが、以前まではDC-HSDPAが機器が安いと
言われていました。しかし社長の言葉を拡大解釈させるならば実はもうLTEの機器は相当安く
なっているのではないかと考えられます。

ドコモは現在DCの付かないHSDPAしか対応させておらず、言ってしまえば使い古しの技術です。
HSUPAに関してはほぼ配置してない状態ですし。CDMA関連の機器の価格はすごく安くなって
いるはずなので今が底値の物を使っていると言ってもいいでしょう。そんなものを相手にしてもなお
投資効率でLTEが上回ると言うのならばLTEの機器は既に値下がりしているとしか考えられません。

クアルコムへのお布施が必要ないというメリットもありますが、基本的にLTEは演算が非常に多い
以外の部分では比較的シンプルな考え方の通信なので集積化が進めば効率が上がりやすい方式です。
LTEは超並列処理に向く方式なのでそういう意味ではCDMAより非常に大きなアドバンテージがあります。
おそらく既にそのメリットが出始めているのかも知れません。
回路の集積規模が追いつけばCDMA方式よりも省電力・省スペースになるという可能性すら出てきます。
今回の社長の発言からこれらのことが導き出せ、一番驚いた発言です。


ドメ携とスマホの逆転時期が2012年になる可能性が高そうな意見が社長自身から出ていました。
元々は2013年ということだったのですが、予想以上にシフトが進んでいて経営陣も驚いているようです。

既に大きく報道されている来期600万台の目標ですが、こちらは600万台という数字だけが一人歩き
していまして、役員側は本当は裏の目標に留めておきたい程度の数字だったようです。
どうもトーンが低い。この数字に関しては全然押しがないし。

と言うのもメーカーが作ってくる端末次第というところも有ると見ているようで、積極的な売り方向に
は出ていないようです。売る為に出すと言うよりは出してみて売れるかどうか見るといった色合いが
濃いように思えました。(ドコモの悪い癖です)

今期の冬端末の受注残に関しては生産能力などの問題よりもドコモ側での販売予測が練れていなかった
のが最大の問題のようです。販売数を過小評価していて発注が少なく、追加発注した時には後の祭り
だったようです。


今期に関しては250万台へ再々度の上方修正、というか再々々でしたっけ?(もうどっちでもいい)
ドコモ的には来期は250万台×2+αという計算らしく、冬端末発売から3月末までを考えるとかなり
控えめな数字なのではないかという気もします。売り方にもよりますが700万台以上売れるのでは?
下手すれば1000万台も望むぐらい。この冬の瞬発力・持続力を見ればそんな気がします。

そこでドコモ側のプレゼンを見ている限り、全くiPhoneは意識してない様子。
質疑応答でも質問者からそんな含みや素振りすら有りません。

ドコモがスマホ(Android端末)に対してどう取り組むか、来期はどうなるのか、
LTEやそれを含んだ基地局整備のインフラ投資はどうなるのか。
完全に他キャリアで起こっていることに関心がないという感じです。


それはTab型端末においてもそうです。
個人にも売れているけれども法人にTabは引っ張りだこだそうでよく売れているとのこと。
今後はTabを利用したソリューションを展開してどんどん売り込んでいくようです。

あとはAndroid上にiモード関係に有ったコンテンツをどんどん持ってくるとのこと。
まあ昔このブログで言ってたことが徐々に形になってきて嬉しいのは山々なんですが、
あと一年早くスタートを切れていたら今は全然違ったことになっていたのではないかと思うのですけどね。


何はともあれ、山田社長の説明や答弁もともかく、質疑応答の内容からもドコモに対する前向きな
期待は十二分に感じ取れました。多分市場はこれに応えることになると思います。
関連記事
  1. 2011/01/31(月) 19:53:21|
  2. 携帯
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

イーモバイルもDC-HSDPAの84Mbpsに行かずにLTEへとの動きもあるようですし海外の動きや帯域絡み次第なのでしょうね
  1. URL |
  2. 2011/02/01(火) 00:25:40 |
  3. kk #-
  4. [ 編集]

>kkさん
さすがにDC-HSDPA 42Mbpsの様子を見ているともう限界に近いようにも思えるんですよね。
W-CDMA系でこれ以上苦労を積むよりも、ハードルは高くても素直な方式に移った方が断然素直そうですよね。
  1. URL |
  2. 2011/02/01(火) 03:16:36 |
  3. #GpEwlVdw
  4. [ 編集]

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