次世代規格のLTEはソフトハンドオーバーではなくハードハンドオーバーを使う。
ソフトハンドオーバーは次の基地局と2局を掴んでいるのでシームレスに次の基地局に
移動するには有利だが現実にはオーバーヘッドが大きいなどなかなか生かしきれて
いなかった部分がある。
それならハードハンドオーバーにして余計な処理を減らし、単体での効率を上げた上で、
ハンドオーバー時に出たデータの欠損部を次の基地局から再転送する事で途切れの
ない通信を維持しようという考え方に切り替えた。
同時に複数掴んでいることは一見有利に見えるが、その為に限られたリソースを
費やしている事を忘れてはいけない。
100あるものを2つに分けたら50+50になる。3つに分けると33.33×3。
分けるほど一つ辺りの効率は下がっていく。帯域が限られているのなら100一つで
全開で再転送したほうが結局ロスが少ないのではないかというのがこの考え方だ。
但しこの場合、高速移動時のハンドオーバーがどうなるのか気になる。
新幹線のスピードで移動した場合でもハンドオーバーが追いつくのか、
もしセル半径が更に小さくなったら高速移動時にハンドオーバーしきれるのか。
こういった問題をどう解決するのか気になる。
現状のWCDMAなら新幹線内でも普通にi-modeが使えるがこれができないとなると
車内アンテナを設置するするとか別の解決策が必要になる。
この辺のフィールドテストをやるのだろうか。
まだ機材が大きいから今は無理にしても。あと半年以内にはそれなりの
安心材料が欲しいものである。
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- 2008/09/17(水) 21:09:56|
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