「ソフトバンクの3.9GはHSPA+,LTEはコスト高」,松本徹三副社長
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080723/311312/どうやらソフトバンクはHSPA+を1.5GHz帯で行くようだ。
1.5GHz帯は再編で非常に広い空き帯域が期待でき、もし仮にここを占有できれば
非常に効率のいい通信が可能になる。そうなるとよりビット単価も下げられる。
さらにLTEも1.5GHzでやることになれは1.5GHzにソフトバンク帝国を築くことが出来る。
そういう意味では広大な1.5GHz帯は非常に使い勝手が良い。
ただし残念ながら国際バンドではないというマイナス面もある。
でも今のソフトバンク的には海外との連携よりも如何に安くサービスを提供できるかが鍵だ。
しかも1.5GHz帯は確実に2GHz帯よりビルの奥に浸透する。
次世代ではどの道マイクロセルにしないと人の集まるところでは使い物にならない。
となると800MHzより1.5GHzでマイクロセルに設計をして2GHzより電波を浸透させた
方が得だという結論になる。
”世界”を捨てさえできればこんなにいい選択肢はない。
国際バンドはどのキャリアも欲しがるので広い帯域が取れない。
国内に徹すれば大きなメリットが有る。
しかし今後そうなるとスマートホンなど端末の確保に課題が出てくる。
ここをどう乗り切るのか見物だ。
ソフトバンクが採用を目指すHSPA+リリース7は下り最大28Mビット/秒の規格だ。
実際に稼動を始めても実効スピードは出ても精々4~8M/s程度だろう。
ドコモが採用を見送ったのはこの辺りも関係しているものと思われる。
HSPA上ではWCDMA自体が様々な要素を複雑化してしまったせいで高速化には
不向きだ。今の通信の世界ではシンプル化による高速化がメインストリームに
上がってきている。ここでLTEを一回休みでスタートすることは後に何らかの
影響を残すかもしれない。
それとこの松本氏の言葉に気になる部分がある。
>「LTEでは端末のコストが安くならず,下位互換性もない。
>ユーザーに高いコストは負担させるわけにいかない」
気になるのは下位互換性に関しての部分だが、これはLTEの方式的に言っているのか、
SDRを採用しないという意味で言っているのかでえらく違う。
(
SDRについては過去記事を参照してください)もし今の見込みでSDRが業界的に間に合わないという事ならば今の私の中に有る
考え方を根本から覆さなければいけないことになります。
SDRになるからデュアルバンド機が現実的な使い勝手になり、相応に値段も下がる。
今のハード的に作りこんだデュアルバンド機だとバッテリーの持ちがかなり短くなり
魅力に欠ける。安くならないと切り替えに時間がかかりそうしている間に4Gが来てしまう。
3.9Gに手をつけたことが逆に足かせになってしまい、だったら3.9Gなんてやらなかった
ほうがよかったのではないかと言う事になってしまう。
もちろんSDR以外にも技術は日進月歩なのでこの通りではないかもしれませんが、
一番気にかけている部分なので軽く流せませんでした。
ドコモも3.9GはSDRでやらない方向なのかとても気になります。
2010年頃登場なら実際に販売される端末の開発はそろそろスタートしている頃ですが、
本当のところどうなのでしょう?
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- 2008/09/19(金) 20:32:05|
- 携帯
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下位互換性の件は方式の話ではないでしょうか。ソフトウェア無線を考慮した発言とは思えません。
つか、ソフトウェア無線はまだまだ先の技術だと思っているのですがどうなんでしょう?ソフトウェア無線を使わなくてもLTE/WCDMAやLTE/CDMA2000のデュアルモード端末を作ることは可能でしょうし。
- URL |
- 2008/09/21(日) 23:40:49 |
- na #-
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確かに書かれているとおりだと思います。
あと2年有ればSDRに追いつくプロセッサ技術が追いつくという前提で考えていたのですが
まだ微妙ですね。ムーアの法則どおりならばそろそろ・・・とは思っているのですが。
- URL |
- 2008/09/25(木) 21:11:33 |
- 鈴 #GpEwlVdw
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