Androidスマホ30台をWiFiで数珠つなぎ、2.5kmの距離でデータ伝達に成功 ~ Internet WatchAndroidスマートホンを30台利用して、WiFiだけで長距離伝送を試みるという
実験が行われた。3Gを使わないWiFiだけを利用したデータ転送実験だ。
30台をWiFiだけを利用して、バケツリレー方式でデータを渡していくのですが、
これは元々ネットワーク機器が高価だった昔のインターネットの時代に行われて
いた動作そのもの。
多数のサーバを経由してメールやデータを渡していくよう動作している。
今は インターネットエクスチェンジ(IX)の発展や各大手プロバイダ自身が
主要なIXやプロバイダ同士で直通回線を持つようになったので、このバケツ
リレーの影が薄くなりつつある。(影が薄くなっただけでバケツリレー自体が
無くなったわけでは有りません。)
しかしネットワークをスマートホン端末のWiFiだけというとんでもなく貧弱な
回線に限るとまた生きてくる伝送方式となったわけです。
テスト結果は良好との事。
30台で2.5Kmを転送しきったわけですから、2500÷30で一台当たり約83mの
伝送を担った形になります。普段のWiFiの利用環境を考えるとこれはすごい。
ただし、アドホックとアクティブに切り替えてはいますが、恐らく大きな
遅延を許容するネットワークになっていると考えられますので、例え生きた
ネット回線の共有にたどり着けてもホームページの閲覧等には不向きです。
伝送に時間がかかってもいいようなメール等に適すると思われます。
こうなると問題なのがクラウドのみで実現されたプラットフォーム。
例えば今ホットな話題になっている
TIZENやFirefoxOS等は使い物に
ならなくなると思われます。
Androidでも余りクラウドに頼り過ぎると、通信が切れただけでとんでも
なく使えないものになってしまいます。
この通信モードは出来たらAndroid純正で災害通信モードとして確立して
欲しいなと思います。災害時通信モードをONにしたら、バケツリレーにも
自動的に参加するようにしておけば、中継端末不足も解消できるでしょうし。
iPhoneやTIZENやFirefox OS、Chrome OSにも同じものが標準で搭載されれば
もっと魅力的なネットワークになるんじゃないかなと思います。
1Kmを5秒で通過できるのか、それとも1分かかるのか、5分かかるのか。
その辺の詳細は分からないですが、一旦電気が止まれば何の通信も出来なく
なるよりも、遅くても繋がっている事の方が遥かに重要なので、なんとか
標準化を実現して欲しいなと思っています。
ただし、災害現場でこれが活用できるのは端末のバッテリー問題を解決
できた時のみという極めて高いハードルが有るので、道のりはまだまだ
遠いなと思われます。
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- 2013/02/28(木) 19:33:43|
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