【
この記事はXperiaアンバサダープログラムのモニターでお借りした端末を使用しての感想で書いています】
端末を借りてもう4日目、徐々に自分の世界にXperia Z4とSW3が有る事に違和感が
無くなり始めました。困った事に愛着すら湧き始めています。
「お前はうちの子じゃない」と思いつつも、やっぱりけなげにも自分の思い通りに
動き始めている端末を見ていると所詮道具とは言えど、「お前もようやくうちの色に
染まって来たか」と感じずにはいられません。
【SmartWatch3 SWR50は日常に溶け込みだした】私は過剰な通知は嫌いな人なので、こういった通知が人に近づくようなウェアラブルな
デバイスは実は性に合わない。そういう人は意外と少なくないと思います。
そうではないという人は、心が充足できていない証拠であり、生活スタイルを変えるか
カウンセリング対象と言えます。そういうカウンセリングでしたら受けますので、
御希望の方は・・・ああ、いやいや(笑)
いきなり商品の根底を覆すようなことを書いていますが、まあでも実際使い出して
みれば間違いなく便利な代物だなとは感じています。
ポケットや近くにXperia Z4が置いてある。Z4が鳴るとすぐにSW3がぶるぶる震える。
画面をタップすると、大まかに通知の概要が分かる。画面を上に引き上げて内容チェック。
更に詳しく見たい時や返信をしたい時はZ4を手に取ればいい。
早くもこの流れが定着しました。
相手から見れば私のレスポンスが確実にアップしている事が分かると思います。
別にZ4のままでもバイブや着信音が鳴るので気づいていますしすぐには見るように
していますがそれが確実とは言えない時も有ります。
用事をしていたらやっぱり手に取らない時も有りますし。
そうなると確認は一時間、二時間先になる事もままあるのが私のスタイルです。
それが、腕についていて確認できるようになると、8割ぐらいはすぐに確認するように
なりました。メッセージ系なら確認作業が本当に手軽過ぎるんですよね。
その場で取捨選択して、明らかに必要のないものなら腕の中ですぐに削除しておく
ことも出来ます。予め取捨選択できるという流れが、情報過多を嫌う私のスタイルに
も意外とマッチしてしまっている辺り、情報を身に近づけることを避けている私ですら
認めざるを得ない部分である事も確認できたように思います。
Z4のリモコンとして活用を進めれば、もっと便利になるのは分かっているのですが、
それは気が向いたら・・・。まだそこまでは気持ちが進んでいませんので。
【さてXperia Z4の快適化を更に進めますよ】●私の生活の中でのZ4
さて生活の中にXperia Z4が居る事が自然体へとなってきました。
でも毎日使っていてやっぱり「でかいものはでかい」のは間違いないです。
幅で後1mm、長さであと5mm、出来ればあと10mm・・・、何とか詰まらんかという気持ちが
無きにしも非ず。この幅なら許すけどやっぱり長さはランニング用のウエストポーチに
入れる時に辛い。
男性の私でも辛いんだから、女性だとランニング時にウエストポーチに入れて走る事は
かなり厳しいのではないかなと思う。
でも幅に対しては過去よりも厳しさは無くなりました。
理由は薄型化でそこそこ収容スペースに余裕が出てきたお蔭。
薄すぎると強度的に不安では有るけれど、iPhone 6シリーズのようなやわ感は感じない。
むしろ剛性すら感じる。なのでZ4を使っている上での強度不足感は今の所ゼロ。
ただし滑る。
薄い上に妙に滑り感を感じるのでいつ落とすかとそういう意味では不安を感じる。
デザインはカッコいいけどその裏返しの部分もいくつかあり、そこは不満というか、
遠まわしに使い勝手には影響している気がする。
落とさないように気を遣う事も使い勝手に対するマイナス評価の一部との認識。
これらの事を勘案して、4.6インチ派の私では恐らく許容サイズは5.0インチ辺りに
なるであろう事を実感しました。5.2インチでも「そこまで」詰まるものなのか。
詰まるなら私は5.2インチのハイエンドでも構いません。これはZ4を利用してみての収穫。
しかしまだ少し大きい。だから5.0インチが意外にも理想サイズに近い気がしました。
かなり頑固な私の「大画面化」をさせたXperia Z4はそういう意味では功労者かも知れません。
●快適化を進めてみました
Xperia Z4のアプリ開発陣にはものすごく申し訳ない事ですが、私色に染めるという事で、
ばったばったと不要と感じるアプリのアンインストールと無効化を更に進めていきました。
もう主要なものは全て削除済みですから、ここから先はもう嗅覚を信じるのみ。
しかしそこには一つ大物を残していました。
「Photo Analyzer Service」です。
前回の記事でも触れましたが、時として電力消費一位にもなる事のある馬鹿食いアプリ。

これは顔認識機能系のサービスを提供しているようで、ファイスアンロックに使われているとの事。
私は恐らくこれはスマイルシャッターにも使われているんじゃないの?って気がしていました。
念の為に残しておいたのですが、これを思いきって無効化しました。
Xperia Z4のカメラ機能、先日の記事でも書いた静止画撮影でもものすごく熱を持つという事が・・・。
スマイルシャッターが原因だとするとこれを止めれば快適になるって事ですよね。結果、カメラアプリ
だけではなく、あらゆる場面での発熱が確実に押さえられたように思います。
バッテリー消費ももかなり押さえられたように感じています。
その感覚が正しいのか、本日テストを行ってみました。

Photo Analyzer Serviceだけを有効にするのか無効にするのかでテスト。
他は一切弄っていません。
Photo Analyzer Serviceを無効にしてカメラアプリを起動、ひたすらシャッターボタンを
へこへこと半押しを繰り返し、あちこちに向けてピントを合わせ続けました。温度が上がり
切ったと思う所ですかさず終了してCPU-Zを立ち上げてキャプチャーしたのが左の温度。
次にPhoto Analyzer Serviceを有効にしてカメラアプリでピントを合わせ続けます。カメラの
所を触ってみて、これ以上温度が上がらないなと思う所で終了してCPU-Zで温度をキャプします。
それが右。
この差は歴然、やはりスマイルシャッターは重い。右の70.0℃とかなんですか!?
ファイスアンロックや笑ってシャッターを切るだけの機能の為に、日々の多くの事を犠牲にする
必要が有るのかどうかは個人の判断の分かれる所かも知れませんが、私はこの検証結果を見て、
遠慮なくPhoto Analyzer Serviceの無効化を維持する事を選びました。
これで確実に端末の温度が下がりますし、バッテリーも長持ちする。
フェイスアンロックの為に動いているのなら、待ち受け時は常時動いている事になりますよね。
それとも何らかのフェイス解析トリガーが送られてくるのでしょうか?
私はタイマーを利用したポーリング処理が行われているような気がしているので、これを無効に
するだけで待ち受け時間も伸びるだろうと予測しています。現に待ちうけ時のバッテリー消費が
減っていますし。何よりも端末が冷たく感じられるようになりました。
確かにそれでもカメラを起動すると暖かいですよ。
でも熱くは有りません。何故か顔面解析が必要とは思えない他のアプリでも消費電力が減り、
軽くなった気がするものもあります。それは不思議。
カタログに売りを作ることは大事ですが、その為にどれだけのコストをユーザーに割かせる
必要があるのか、その取捨選択をさせるようになっていないと思います。
私はPhoto Analyzer Serviceを無効化するだけで、多くのメリットを手に入れました。
逆に失うものは日々滅多に使わないものばかりです。
もしそれらを日常使っていたとしても、このメリットの為ならフェイスアンロックや
スマイルシャッターなんて遠慮なく捨てられる機能です。
これでXperia Z4がハズレ端末から普通のSnapdragon 810に端末になった気がします。
少なくともSnapdragon 810が最悪のプロセッサという印象はこれで無くなりました。
クロックが上がるような重い作業をすると確かに結構熱は発するが、そうでない状態で
常用するなら発熱は問題にはならない、ということです。
実際私が使っているZ4は既に多くの場合は冷たいです。
高クロックで使えばSnapdragon 810に限らずどれでも熱くはなります。
程度問題は有るとしても。
私のZ4は完璧とは言わないまでも、Z3と比べても余り遜色がない所まで来たように思います。
いや手元にZ3が無いので比較できませんが、感覚ではそこまで悪くないなと思っています。
Xperia Z4はハードとしては言われているような問題はそれ程ないというのが私の結論です。
Snapdragon 810のA57フルコア高クロック時の問題はともかくとして、何故そんな状況が起こるのか、
そんな重い作業が日々あること自体がおかしいとまず気づくべきです。
Photo Analyzer Serviceを停止したことでA57コアの稼働が極端に減ったのではないかなと私は感じています。
それは「温度の差」で如実に感じとっています。あの火傷をするような熱さをまた起こそうと思い、
色んな方法で頑張ってみてももう起こせないんです。ゲームをすれば別でしょうが。
現在おそらく大半の作業はA53コアだけで行われているのではないでしょうか。
いざという時のA57コア、その存在の仕方だけでもSnapdragon 810としても十分役割を
果たしていると思いますよ。
これで世界に持って行っても恥ずかしくない端末になったと思います。
グローバル版でPhoto Analyzer Serviceが常時動作しているのかどうかは知りませんけどね。
もしかしてベンチマークでXperia Z4のピーク性能が伸びないのはPhoto Analyzer Serviceの
せいだとかは言いませんよね?もしたったそれだけの理由でベンチが伸びていないのなら、
さっさと外した方がコマーシャル効果は高いと思いますよ。
●で、結局誰が悪いのよ
これはまだ分かりません。
Android 5.0はクソ確定でいいと思います。
でもNexus 7(2012)を使っている時よりもクソさはかなりマシになっているなというのは感じます。
Photo Analyzer Serviceの衝撃が大き過ぎたという事も少なからずの理由では有りますが。
どちらにしてもLollipopのメモリ関係のバグはどうにかしてもらわないと安心して使えません。
個人情報の流出も怖いですが、個人情報の突然消去も怖いですから。
今のままではもっさり・発熱要因だけでなく、OSとしての信頼性が低いんですよ。
これでLollipopが落ち着けば端末はなお一層温度が下がり、バッテリーを食わなくなり、
安定感も増す。そうなるとXperia Z4はかなり優秀な端末と言える状態になるように思います。
熱という問題を起こすのはハイピークの時だけですが、そんなのどんな端末だって同じでしょう。
逆にZ3とZ3CompactにLollipopが降ってくる事がかなり不安です。
現在皆さん喜んでZ3とZ3Compactの白ロムに飛びついていますが、Android 5.0.2が
Z3とZ3Compactに配布されても意見が変わらないのか、若干気になっている所です。
Z4はZ3に比べてクソ、Z3やZ3Compactの白ロム価格が軒並み上昇するという状況を見て、
私は真実を知らせてあげたいなという気持ちでいっぱいです。
確かにZ4を安定化させるには多少の手間はかかります。しかしそれは何日も根を詰めなけ
ればいけないようなレベルの事でも有りません。ロム焼きする程の手間でロム焼きよりも
リスクははるかに低く、デメリットも少ない。それだけの事で安定して、サクサク動作で、
熱くならずに、バッテリーも良く持つ端末になる。
勿論スタミナモードはオフの状態です。
そんなもの無くても全然バッテリーは減りませんよ。
スタミナモードをONにしてアプリの選択をするならPhoto Analyzer Serviceを無効にする方が
効果は大きいのではないかとすら思うぐらいです。
私がやっている事は、ソニーモバイル側からすれば「何やってんねん!」ものの本末転倒な
行為だと思います。
しかし私の検証で、Xperia Z4のハードに起因する問題では無いことがよく分かると思います。
ソニーモバイルでは開発時に「どのアプリがどれだけのCPU(GPU)タイムを占有し、それが
どんな影響を及ぼしている」かという検証を全然していないのではないかとすら私に感じさせる
出来事でした。
今回の検証で明らかになった部分は「良機」と「クソ機」の判定にすら影響するような部分で
あるだけに、開発側にはこの「発熱・バッテリードレインサービス」の再検証、および最適化等の
作業を早急に行うべきだと私は提言します。
ランキングには初週だけ一位でその後で居なくなる事、Z3の新古・中古価格の上昇といった
不名誉を作り出したZ4ですが、それは顔認証機能の提供による効果よりも、Photo Analyzer Serviceが
与える発熱・バッテリードレインという基本性能の劣化が作り出した効果である事をきちんと
検証しておくべきです。ARROWSなんて無罪なはずの二年後の端末にも、ユーザーの意識下
には怨念が宿ってしまうという恐ろしいことになっているのに、ソニーは何をやってるのでしょう。
一度「発熱不安定端末」なんてイメージが付くと、かなりのユーザーが離れて行き、帰って
来なくなるという事を再度ARROWSから学ぶべきです。飾り盛り機能よりも基本機能の方が
優先順位が高いという事を理解してください。飾るのは基本機能が充足した上での話です。
今後はアプリの無効化から利用を始めさせるような端末は作らないで欲しいなというのが私の本音です。
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- 2015/07/08(水) 19:48:48|
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