SIMLOCK Japan vol.2
http://www.ustream.tv/recorded/621939816日の21時から生放送されましたSIMLOCK Japan vol.2を見ました。
ニコニコの方で生でです。
何か思っていた以上に突っ込んだ談義にならず、始終表面的なところで話が進んで
大きなインパクトを与える意見が出てこなかったなという感想です。
私の注目はソフトバンクモバイル 副社長の松本氏。
どんなインパクトを与えてくれるのか楽しみにしていました。
しかし氏の意見は始終端末が値上がりするだの予想外なトラフィックがなだれ込む危険性があるだのと
両面から眺めた意見が皆無。とにかく駄々こねて反対しようという孫流儀をそのまま持ってきただけで、
新しい事は何一つ聞かせてくれませんでした。
元ドコモの夏野氏は端末の事が中心。
周波数の問題と端末に持たせるキャリアのプロファイルの問題、後は各キャリア依存の個別機能の
解決をしないとSIMロック解除をしても意味がないとの主張。それはもっともだけど、キャリア側が
それを無視してきたのだから今更そんな事言わないでよと言いたくなりました。だってSIMロックの
解除が言われだしたのは昨日今日じゃないでしょ。
私もこのブログであの手この手でSIMロック解除に向けたアイデアを書いてきたんだからそれらの
一部でも使えばこのままSIMロック解除するよりもはるかにいい環境に出来るはずです。
夏野さんには障害を訴えるだけでなく、その乗り越え方のアイデアも出してもらいたかった。
「事実を述べる」と言いながら事実を言い訳に使っていただけに聞こえました。
もっと前向きな発言が欲しかったです。
それはそうと、今回のこの放送でものすごい収穫がありました。
結構終わりの方で、データのトラフィックの話題でソフトバンクとドコモのバックボーンの容量が
なんとなく感じ取れる話があったのです。
ソフトバンクは松本副社長が震えが出るほどこれ以上のトラフィックは「とんでもない」って
力説(?)する一方、ドコモの余裕を知っている日本通信の福田氏と夏野氏の発言はドコモの持つ
トラフィックの余裕は半端じゃないという含みを持たせていました。
双方の態度はまさに勝者と敗者ぐらい明暗がはっきりしていました。
恐らくバックボーンの余裕について、ソフトバンク側の常識とドコモ側の常識が全く違うものなんだ
ろうなとそこで理解しました。こういう情報は「含み」であっても直に内部の方から聞ける機会は
少ないので貴重な情報だったと思います。あの雰囲気だとiPadはドコモでは使えて、ソフトバンクじゃ
かなりヤバイ感じがしました。
APNの公開についての話題が出ましたが、携帯が一気にパソコン化しちゃうので慎重さが必要でしょうね。
夏野氏も松本氏も「予想外の高トラフィック」についてかなりピリピリしており、そろそろユーザーも
回線の事を考えて利用しないと成り立たないかも知れないなと感じました。
だったら7.2Mbpsなんて解禁するなよと思うのですけどね。
携帯の通信速度は7.2Mbpsで接続されていても最高1Mbpsまでと決めるようにすれば公平にみんな
ストレスなく通信が出来るのではないかと思うのですよ。
LTEになっても5Mbps以上出ないようにして、その代わりSIMフリーにするとか何らかの回線保護の
工夫が欲しいところです。ユーザーに全部公開した上でSIMロックの不便があるなら多少速度の制限が
出ようとも端末が完全フリーの方が私は嬉しいです。この辺り色んな考えが有りそうですけどね。
それと夏野氏がしきりに主張していた端末の周波数問題、これってドコモの端末は基本的に
2GHz、1.7GHz、800MHzとソフトバンクもイーモバイルも全部対応できていると思うのですが・・・。
1.7GHzは一部の端末だけですが。
なのでドコモの1.7GHzに対応したハイエンド端末は周波数的にはオールマイティーに使えるはずです。
逆に言うとドコモの端末はどこにでも持っていけますが、他社の端末はドコモのほんの一部の電波
しか対応してないのでドコモに持ってきてもエリアが狭くて使い勝手が悪いです。
他の周波数に逃げないので輻輳にも弱いですしね。
私的には同じ周波数の話でも、この辺りまで掘り下げて欲しかった。
まあ技術的なプロばかりでもないでしょうし、難しいことは承知の上ですが。
またの機会のvol.3に期待することにします。
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- 2010/04/18(日) 19:28:23|
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固定通信のほうでは、NTTががんばって敷設した光インフラにただ乗りしようとする画策を、総務相経由でさらにごり押ししようとしているようです。
「NTTの光事業は分離すべきだ」 孫社長らが総務省部会で主張
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100420/biz1004202340036-n1.htm
この駄々が通ったら、その次は「NTTドコモのインフラ事業は分離すべきだ」でしょうね、ほぼ確実に(苦笑
インフラ共用でエリア問題解決!さらには周波数問題も解決、海外から安く端末を調達してSIMフリーにも対応できるようになるでしょう。
まさにソフトバンクにとって薔薇色の未来(苦笑
とはいえ、モバイルのほうは固定と違って利用帯域幅で収容数が厳しく制限されますから、数千万のユーザーを追加で相乗りさせようとしてもかなり無理があるわけで、さすがにごり押しも厳しいかな?
- URL |
- 2010/04/21(水) 04:19:54 |
- みっく #-
- [ 編集]
>みっくさん
孫社長は威勢のいいことを言う割には結局はこうして毎度相手が巨人であることを認めていて
タダ乗りをしようと躍起になっていますよね。
こういう二重舌が余計に嫌われる理由になっているのに気づいてないのでしょうね。
- URL |
- 2010/04/21(水) 22:39:28 |
- 鈴 #GpEwlVdw
- [ 編集]